SFA/CRM

3分でSFAがわかるわけないでしょ!SFA老舗ツールや新興クラウドを徹底比較

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SFA(Sales Force Automation:営業支援システム・クラウドサービス)は日本に上陸して20年が経ちました。これまでに多くのSFAベンダーが会社や企業にSFAを導入してきました。そこでSFA老舗ツールと新興クラウドサービスに分けて、おすすめのSFAを徹底比較し解説していきたいと思います。3分でSFAがわかるわけがない??の答えもご紹介いたします^^

SFA(営業支援システム&クラウドサービス)の老舗ツールや新興クラウドとは?

SFAは(Sales Force Automation)でして、営業を見える化し、効率化するための営業支援システム&クラウドサービスです。顧客情報・名刺情報・案件情報が共有できて、レポートやダッシュボード機能により受注・売上予測管理ができます。スマホやタブレットのモバイル端末を活用し、外出の多い営業をサポートしてくれます。 また顧客や営業情報を会社に蓄積することで、顧客により近いところで活動できるシステムと言えます。

SFAが日本に最初に上陸したのは2000年前半に、アメリカで普及させたシーベル・システムズ社が、日本でのSFAの導入を開始しました(2005年に米Oracleが買収の‘シーベル:製品名称)。そしてもっとシンプルで低価格なSFAを投入してきたのがソフトブレーン社の‘eセールスマネージャー(製品名称)’です。その後、クラウドプラットフォームを新しいアプローチ手法としてSFA市場を変えたのが、SalesForce.com社の‘セールスフォース(製品名称)’です。この3社のうち、現在でも活発に活動しているeセールスマネージャーとセールスフォースの2製品がSFA市場では老舗ツールと言えるのではないでしょうか?

一方、2010年代に入り、クラウドでのSFA利用が当たり前になってきました。そこで新興クラウドベンダーがスタートアップ企業として登場してきたのです。無料グループウェアを配布し、その後SFA機能と有料でクラウド提供を始めたナレッジスイート社の製品「GRIDY」や「‘Knowledge Suite」、成長型営業支援クラウドサービスとして現場での使いやすさを重視したジャストシステム社の製品「JUST.SFA」、スマホやタブレットで誰でも使え営業DXの実現を目指すアップワード社の製品「UPWARD」の3社が新興クラウドベンダーとして挙げられるのではないでしょうか?

3分でSFAが理解できない理由とは?

SFAは営業チ-ムが上手に活用すると、非常に効果的なツールになります。SFAから営業が他のメンバーの営業活動を参考にでき、上司と部下のコミュニケーションが向上し、売上向上につながるのです。

しかしその道のりは簡単ではありません。忙しい営業がSFAの操作を覚え、入力してくれる環境が必要です。営業部長やマネージャーもSFAを通じて、営業を見ていきマネジメントする意識を徹底させなければなりません。そして会社はSFAを中心に営業部門をまわしていくための、しくみ作りを宣言しなければ、SFAは活用できないのです。

そんな中、「3分でわかるSFA」という記事を最近よく見ます。SFAの意味は3分でわかるかもしれませんが、SFAを導入し、営業が活用していくためのSFAの本質は、3分でわかるわけがありません。本記事では5製品のSFAをご紹介していきますので、SFA活用の参考にしてください。そしてその他にも下記にSFA記事がいくつかありますので、「SFAが組織で使えない理由」、「SFA/CRMと表記される意味と違い」「SFAは導入目的を定めると定めないでは大違い」のポイントもぜひ、ご覧ください。それではおすすめのSFA老舗ツールや新興クラウドを徹底比較していきたいと思います。

SFA徹底比較 老舗ツール① ソフトブレーン株式会社 eセールスマネージャーRemixCLOUD

ソフトブレーン株式会社のeセールスマネージャーRemixCLOUD(以下、eセールスマネージャー)は発売から20年以上で5,500社の導入実績は圧巻です。「営業を科学する」「営業プロセスをマネジメントする」「モバイルを営業現場で活用する」ことを重視し、製品・サービスを展開してきました。導入コンサルティングをしっかり実施し、導入フォローが手厚いことは、eセールスマネージャーがSFAとしての定着率が高い理由なのでしょう。導入業種は食品メーカーや製造業、流通・サービス業、IT業界など幅広い実績があります。価格はスタンダード版が11,000円/月額(1名)のクラウド利用料金となっています。

SFA徹底比較 老舗ツール② 株式会社セールスフォース・ドットコム Sales Cloud

株式会社セールスフォース・ドットコムのSales Cloud(以下、セールスフォースSales Cloud)は営業、マーケティング、サービス、コマース等など、すべての顧客情報を一元的に共有できる統合CRMプラットフォームで動くことが特長です。「SFA/CRM」と表記しながら、SFA機能しかないSFAツールとは違い、真のSFA/CRMをクラウドで実現しようとしているところは高く評価できます。そして中堅中小、大手企業の15万社以上が、Salesforceでビジネスを拡大しており、世界No.1のプラットフォームと言えます。セールスフォースSales Cloudは営業KPIを測定できるダッシュボード機能や、MA(マーケティング・オートメーション)のPardot(パードット)とシームレスに連携することが強みです。金融、自動車、公共自治体、通信、製造業、流通・サービスと、とにかく幅広い業種で導入事例があります。価格はEnterprise版が18,000円/月額(1名)のクラウド利用料金となっています。

SFA徹底比較 新興クラウド① ナレッジスイート株式会社 KnowledgeSuite

ナレッジスイート株式会社のKnowledgeSuite(以下、ナレッジスイート)は国産SFAツールでは早くからクラウド型で提供し続けてきました。ナレッジスイートの特長はズバリ、オールインワンでユーザー数無制限で利用できることです。グループウェア、SFA、CRM、ビジネスアプリケーション等が連動してオールインワンで利用できるのは最大のメリットです。TOPシェアで実績のあるグループウェア専業ベンダーには、意外にSFA機能がありません。グループウェア専業ベンダーは何度もSFA分野に挑戦してきましたが、SFA導入定着や活用がうまくいかず、撤退していったのです。しかし、ナレッジスイートはグループウェアとSFAをシームレスに連動させることで、全社員のスケジューラとSFAを利用する営業チ-ムのスケジュールを見事に連携できるのです。なかなかこのようなグループウェアとSFAを双方使えるクラウドサービスはありません。中小企業を中心に導入実績も豊富です。価格はSFAスタンダード版が50,000円/月額(ユーザー数無制限)のクラウド利用料金となっています。

SFA徹底比較 新興クラウド② 株式会社ジャストシステム JUST.SFA

株式会社ジャストシステムのJUST.SFA(以下、JUST.SFA)は’成長型営業支援サービス’というコンセプトで、使いやすさを追求しています。そしてカスタマイズ性の高さでSFA活用をサポートするクラウドサービスです。様々なデータが自然に貯まるだけでなく、ユーザー毎にパネルのレイアウト変更・追加を、現場で簡単に変えられることが特長です。ジャストシステム社の長年のソフトウェア開発のノウハウは日本でもトップクラスの実力を持っています。ワープロソフト一太郎や、国産辞書のATOK、企業内データ検索エンジンの技術がJUST.SFAに活かされています。グループ企業のキーエンス社の高い営業力のノウハウも、SFA全体の提案に活かされているかもしれません。そして製造業やサービス業などの中小企業に多数の導入実績があります。価格はホームページを見る限りには確認できませんでした。テレワーク用のサンプルを提供してくれるJUST.SFA 無料トライアルがありますので、試してみてはいかがでしょうか。

SFA徹底比較 新興クラウド③ UPWARD株式会社 UPWARD(アップワード)

UPWARD株式会社のUPWARD(以下、アップワード)は、営業現場を効率化し売上を伸ばすDXツールとして展開しています。スマホやタブレットで誰でも簡単に使えるアプリを活用し、営業DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を目指します。製品・サービスとして、地図から顧客情報が一目で分かることを特長としています。地図上にターゲット先やアプローチ先を表示させられ、効率的な営業活動ができます。「モバイルと地図連携」は、最短訪問ルートを知りたい営業スタイルの企業にピッタリではないでしょうか?製造、卸売、金融、地方自治体、建設・不動産、情報サービス等、「営業組織のデジタル変革」を実現したい企業に導入実績があります。価格はSTANDARDプランが5,500円/月額(1名)のクラウド利用料金となっています。

まとめ

3分以上、お付き合いいただきありがとうございました(笑)。SFAを展開するおすすめの老舗ツールや新興クラウドを徹底比較してきました。5製品ともそれぞれの良さがあり、素晴らしい導入実績があると感じました。SFA選定基準のひとつに、営業現場のことを理解し、多くのSFA導入で苦労してきたノウハウがあるSFAベンダーを選ぶべきです。そしてSFA導入のノウハウを「機能」としてクラウドサービスで提供してくれるSFAベンダーが、おすすめだと断言できます。

クラウド型によりバージョンアップの頻度は上がっています。どれぐらいのペースでバージョンアップやDevops(デブオプス=クラウドの機能リリース方法)を提供してくれているのか、SFAベンダーへの確認を忘れないようにしましょう。良いSFAクラウドを導入し、営業組織に笑顔を増えることを祈っております!

本記事は2021年7月26日の情報を基に作成しています。SFAに関する詳しいお問い合わせは、各SFAベンダーのサイトからお問い合わせください。すべて税別表記となっています。

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