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サブドメインのわかりやすい作り方 SEOの影響と独自ドメイン取得のいばらの道を徹底解説

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本ドメインからサブドメインでウェブサイトを構築するケースが増えています。サブドメインにはどのようなSEOの影響があり、どうやって作ればいいのでしょうか?新製品が出るとすぐに独自ドメイン取得で独立した製品・サービスページを作ろうとする人がいますが、SEO的には、いばらの道です・・。サブドメインのわかりやすい作り方と、Googleのアルゴリズムの関係性について解説します。

サブドメインとは?Google(グーグル)のSEOにどんな影響があるの?

サブドメインという手法を最近よく耳にします。サブドメインとはどんなもので、SEOにどんな影響を与えるのでしょうか?サブドメインはGoogle検索エンジンのアルゴリズムに対応するための重要な役割を果たしてくれるので、多くの会社や企業が採用しているのです。それは何なのでしょうか?

【本ドメイン例】

① 本ドメインTOP URL rashic.co.jp/  
② 本ドメインでの会社概要ページ rashic.co.jp/about/
③ 本ドメインでの営業・マーケティング支援サービスページ rashic.co.jp/service/
④ 本ドメインでの生産管理システムページ rashic.co.jp/service/seisan/
⑤ 本ドメインでのSFA/CRM(顧客管理管理システム)ページ rashic.co.jp/service/sfacrm/

【サブドメインを導入した例】

A サブドメインTOP URL solution.rashic.co.jp/ 
B サブドメインでの営業・マーケティング支援サービスページ solution.rashic.co.jp/service/
C サブドメインでの生産管理システムページ solution.rashic.co.jp/ seisan/
D サブドメインでのSFA/CRM(顧客管理システム)ページ solution.rashic.co.jp/ sfacrm /
E 本ドメインでの会社概要ページ rashic.co.jp/about/

Google検索エンジンのアルゴリズムにはガイドラインがあり、さまざまな検索評価項目があるのですが、その中のひとつに「そのウェブサイトは何を言いたいのか?」というポイントを見ています。そしてもうひとつのアルゴリズムの検索評価項目である「専門性の高いサイトは評価する」という点も重要です。つまり「読み手のためになっている、有益で信頼できるページ」をGoogleは検索上位にしているのです。

このアルゴリズムを理解し、上記本ドメインとサブドメインの例を見てみましょう。本ドメインのサブディレクトリを分けて、会社概要や製品・サービスの情報を発信しているホームページはたくさんあります。しかしGoogleから見たら、①:会社の情報、②:営業・マーケティング支援のサービス情報、③:全然違う分野、製造業向け生産管理システムの情報、④:顧客管理システムの情報を発信しており、本ドメインのrashic.co.jp/は「何を言いたいのかわかりづらいな」とGoogleは判定をするのです。

Googleのアルゴリズムは「同じドメイン化の特定のディレクトリ階層を重視するわけではない」とガイドラインに記載しています。サブディレクトリで製品・サービス情報をわけて発信しても、「ウェブサイトが言いたいこと」と「専門性を高める」ことには対応できないわけです。

そこで会社情報や採用情報、上場していればIR情報などコーポレートに関する情報をE:本ドメインで運用し、本ドメインではコーポレート情報を中心に発信します。そしてサブドメインではA~Dのように製品・サービスの情報を発信し、「ウェブサイトが言いたいこと」と「専門性を高める」ことには対応するわけです。

シンプルに言うと「製品・サービスが増えてきたら、サブドメイン運用がおすすめ」と言えます。その理由は、何度も説明しますが「ウェブサイトが言いたいこと」と「専門性を高める」ためであり、Google検索エンジンで上位表示してもらいやすいためです。

ここで素朴な疑問が浮かびます。「サブドメインは本ドメインのWebサーバの環境や設定が面倒そうなので、‘独自ドメイン’を取得するのはダメなの?」という質問が聞こえてきそうです。
しかし、‘独自ドメイン取得’はおすすめしません。それは‘SEOいばらの道’が待っているからです。どういうことなのでしょうか?

独自ドメインを取得すると‘SEOいばらの道’が待っている

どんな製品・サービスでも、Googleの検索エンジンで検索上位に表示されたいと思うでしょう。その背景にはウェブサイトを見てくれれば、自社のビジネスにつながる可能性が高いからです。製品・サービスをユーザーが認知してくれて、問合せがあるかもしれません。どんなウェブサイトも検索上位を目指して、SEO対策をするわけです。

Google検索エンジンのアルゴリズムのガイドラインに「信頼性が高いこと」という項目があります。E-A-T(専門性、権威性、信頼性)と呼ばれるGoogleガイドラインの大きな軸のひとつです。どうすれば信頼性を高められるかというと、例えば「httpsサイト」になっているサイト証明書を発行しているサイトは、暗号化できていることで傍受や中間者攻撃、データ改ざん対策ができいるため、高い信頼性で評価されます。スマホやタブレットのモバイル利用の対策についても同じです。

しかし最も信頼性の高さを評価する項目は「ドメイン取得からの長さ(年数)」と言われています。簡単に説明すると、長い歴史のあるドメインは信頼性が高いと判定する、ということです。休眠ドメインではなく、10年も20年以上も運営されているドメインは信用があるということで、信頼性の高さを認定しているのだと思われます。

例えば20年も続いている製品・サービスなので、そこで‘独自ドメイン取得’をして、新しい製品・サービスページを立ち上げ、「ドメイン取得の年数ゼロ」から再スタートしたら、Googleはどのように認定するでしょうか?「https対応はできているが、ドメイン取得から年数が浅いので、このウェブサイトの信頼性は低い」と判定されるのです。

弊社ラシックマーケティング株式会社は2020年6月に起業しましたので、ゼロから‘独自ドメイン取得’をするしか方法がありませんでした。弊社は営業・マーケティング支援サービスをビイネスモデルにしています。人気のサービスメニューにインバウンドマーケティングがあります。Googleのアルゴリズムを理解しSEO対策をして、リード獲得していくための手法を顧客に提供しているのです。ある程度、SEO対策がわかる弊社ですら、‘独自ドメイン取得’で検索上位にしていくことは大変です。SEOに関する影響は理解はしていましたが、想像を絶するSEOいばらの道でした。1年経った2年目の今でも、弊社ドメインは信頼性が高いと判定されていないと思います。

起業する会社は仕方がありませんが、製品・サービスの「専門性を高める」ために、本ドメインから独立したい会社が、このような独自ドメインを取得して、ウェブサイトを立ち上げるメリットは何もないのです。だから、ドメイン取得からの長さ(年数)がある本ドメインの信頼性の高さを活用し、サブドメインで製品・サービスページを立ち上げる会社が増えているのです。ではサブドメインはどのように作ればいいのでしょうか?わかりやく、サブドメインのおすすめの作り方を解説したいと思います。

サブドメイン おすすめのわかりやすい作り方

サブドメインは本ドメインの親戚みたいなものですから、本ドメインの信頼性は引き継ぐことができます。これまで本ドメインで管理していたWebサーバやCMSは別のものに分けなくてはいけませんので、管理面では本ドメインとサブドメインの2つに分かれていまいます。しかし、検索上位にいくための「信頼性」を保持し、スピード感を持って「専門性を高める」ためにサブドメインを選択することをおすすめします。

【サブドメインを導入した例】

A サブドメインTOP URL solution.rashic.co.jp/ 
B サブドメインでの営業・マーケティング支援サービスページ solution.rashic.co.jp/service/
C サブドメインでの生産管理システムページ solution.rashic.co.jp/ seisan/
D サブドメインでのSFA/CRM(顧客管理システム)ページ solution.rashic.co.jp/ sfacrm /
E 本ドメインでの会社概要ページ rashic.co.jp/about/

上記サブドメイン例では、solution.rashic.co.jp/のサブディレクトリ配下を、B:営業・マーケティング支援サービス、C:生産管理システム、D:SFA/CRM(顧客管理システム)の3つ製品・サービスに分けています。Googleのアルゴリズムは「同じドメイン化の特定のディレクトリ階層を重視するわけではない」とガイドラインに記載していますが、専門性を高める点では効果がでます。「Bは営業・マーケティングのこと」「Cは生産管理のこと」「Dは顧客管理のこと」を中心に情報を発信していますので、専門性を高められるのです。

上記サブドメイン例ではsolution.rashic.co.jp/配下に3製品・サービスをまとめていますが、サブドメインを製品・サービス別や、各ブランドに分ける作り方もあります。例えば生産管理システムはproducts.rashic.co.jp/にしてみて、今後、類似製品・サービスの製造業向けプロダクトがリリースされたら、サブディレクトリを分けて情報発信するのもいいでしょう。

図1では「プロジェクト管理」と「ERP」のサブドメインとしてのメッセージを明確にし、専門性を高めた成功例です。全部で約10製品ありますが、ひとつのサブドメインのサブディレクトリをわけて、専門性を高めています。またアパレルはブランドが多いので、ブランドごとにサブドメインを分けて、ブランディングしていく作り方もあります。ブランドが10個あれば、10個のサブドメインがあるということですね。

製品・サービスがまだ1つや2つで、似たようなジャンルであれば、発信したい情報も同じようになるはずです。その場合は本ドメインでサブディレクトリを分けて、運用すればいいと
思います。例えば弊社は営業・マーケティング支援のサービスが2つですので、本ドメインでサブディレクトリを分けて発信しています。似たジャンルの情報を発信しているので専門性は高いと判定されるはずです。いわゆるホームページ型のスタイルで良いと思います。

ただ中堅・大手企業になり、製品・サービスの種類が多くなってきた場合は、弊社では「ホームページ時代」から、「製品ページ時代」に変えていかなければならないというメッセージを発信しています。どういうことでしょうか?

【ホームページ時代】
「こんなビジネスをやってますよ」と取り扱っている製品・サービスの情報を掲載する。
「信頼できる会社ですよ」と企業情報や導入事例を掲載する。
「採用募集はしてますよ」と採用情報を掲載する。

「ホームページ時代」と呼んでいますが、会社と事業の情報を掲載していればよかった‘だけ’の時代は終わりました。今の時代は「コーポレート」と「製品・サービス」を分けて、顧客に情報を発信しなければならないのです。

【コーポレートページ】 
1)「こんなイメージの会社ですよ」と会社の取組みや企業イメージをブランディングし発信する

2) 「こんなに働きやすい会社ですよ」と社員の働き方を人事から伝え、採用メッセージを発信していく。

【製品・サービスページ】 
「こんな課題を解決できる製品・サービスでますよ」と、新規顧客に対し、特長や利用シーン、導入効果を具体的に伝えていく。製品・サービスが10個あれば、サブドメインでサブディレクトリを分けて、情報発信し、専門性を高めていく

事業側主体の情報発信(ホームページ)から、顧客主体の情報収集(製品ページ)に変えていく時代になってきたのです。顧客が情報を持ち、製品・サービスを選んでいく時代に対応するためには、「コーポレート(ブランディングや採用):本ドメイン」と「製品・サービス(各特長):サブドメイン」を分けて、顧客に情報を発信しなければならないのです。本ドメインとサブドメインをわかりやすくして、顧客志向で作ってみましょう。

インバウンドマーケティングに対応したウェブサイト・製品ページに必要な機能と役割は、下記に詳しい記事がありますので、ぜひ読んでみてください。安易な独自ドメイン取得でウェブサイトを作ると、SEOに大きな影響があり、‘いばらの道’が待っています(泣) 製品・サービスページには、絶対にサブドメインがおすすめです!

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