営業マネジメント

ロジックの意味とは?ビジネスではストーリーも必要な理由

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ビジネスで使うロジックの意味とはどのようなものなのでしょう?そして、ロジカルな人とロジックが響かない人が企業には存在しますが、その理由はなぜなのでしょう?そこで、ビジネスに携わる企業担当者や部門長、経営者に向けて、ロジックをわかりやすく解説します。そして、チームメンバーに対し週に1度、1年間をかけて、ロジックの反対に存在するストーリーの重要性も指導してきた内容もご紹介していきます。本記事を読めば、ストーリーとロジックのビジネスでの使い方がわかります。

ロジックとは?簡単にわかりやすく解説

ロジックとは、論理的な思考や筋道を指す言葉のことです。論理的の反対語は感情的や直観的が挙げられますが、ロジックをビジネスで使う時は論理的思考でなければなりません。ビジネスで使うロジックの意味をわかりやすく解説すると「分析から根拠を示し、計画/実行に導くこと」と言えるのではないでしょうか? 

例えば、市場データや販売実績、ヒアリング結果から分析し、論理的な考え方からビジネスの根拠を示します。その根拠から計画や案を提示し、実行に向かっていくことがビジネスで使うロジックになります。ロジックの手法やフレームワークには様々なやり方があります。

MECE分析

漏れや重複のない漏れのない思考で、問題の本質を捉える方法

ロジックツリー

原因と結果の関係を明確にし、論理的に結論を導き出すフレームワーク

仮説思考

仮説を立て、検証することで、より深い理解を得る手法。「仮説検証」や「仮説検証を繰り返す」とも呼ばれる

このようなロジックの手法やフレームワークは数多くあります。本記事では手法やフレームワークの詳しい説明については割愛しますが、ロジカルシンキングができるようになるための本や研修、記事はたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。

ロジカルな人とロジックが響かない人 

ビジネスで使うロジックは、チームのミーティングやプロジェクト、経営会議など数多くのシーンがあります。経営計画を合意するための経営会議や目標達成に向けたプロジェクト推進会議で、関係者に意思決定の根拠を明確に説明できるようにしていきましょう。

しかし、企業にはロジカルな人とロジックが響かない人が存在します。ロジカルな人とは、論理的に思考し、筋道を立てて考えることができるタイプです。ロジックが人格のベースになって形成されている人と言ってもいいでしょう。

ロジカルな人とロジックが響かない人をわかりやすくイメージしてもらうために、本記事では、顧客に製品のプレゼンや提案をする営業や技術者を対象にご説明していきます。つまり、自社の製品をアピールするためにロジックを使い、プレゼンや提案をしているシーンです。

ビジネスでのロジックとは「分析から根拠を示し、計画/実行に導くこと」と前述しました。ロジカルな人の特徴は客観的な視点で物事を分析でき、論理的な思考で原因と結果の関係や根拠を明確にすることです。

ロジカルな人へのプレゼンや提案は、複雑な問題でも論理的に分析できていて、具体的な根拠に基づいた解決策を導き出せているものでなければなりません。つまり、「ロジックで提案が構成されていて、話せていること」が重要なポイントになります。ロジックがベースになっている人ですから、当然ですよね。

企業でロジカルな人は主に技術者や開発者、エンジニアの方が多いと感じます。古いイメージかもしれませんが「理系」「文系」で分けると、経験値から言ってもやはり理系はロジカルな人だと思います。理系脳をビジネスで役立てている人は技術者だけでなく、もちろんマーケティングや営業部門、管理部門でもロジカルな人はいます。そして、各部門の企業担当者もいれば、意思決定者になる部門長や経営者もいますので、臨機応変に対応していましょう。

しかし、ロジカルな人でも経営判断をする経営者はロジックだけでは通用しないケースがあります。もちろん、各部門の企業担当者もいれば、意思決定者の部門長にも存在しますが、経営者はロジックだけは経営判断をしません。その理由は、ロジックの反対にあるストーリーも重視しているからです。

ロジックの反対語がストーリー 

ロジックの反対語はストーリーです。ビジネスのストーリーとは、社内の会議やプロジェクト、顧客へのプレゼン・提案の筋書きやシナリオを指すことです。ストーリーは会議やプロジェクト、プレゼンや提案でも求められるスキルです。

例えば、ストーリーとはチームメンバーを鼓舞し、一体感を醸成するための計画やメッセージであったり、顧客の課題やニーズを理解し、共感を呼んで製品を選んでもらったりするシーンで使います。前述した仮説検証をもう少し柔らかいイメージで使用したり、経験値からのシナリオを考えたりして、ストーリーを完成させます。

ビジネスにおいて、ロジックの反対に存在するストーリーを無視することはできません。なぜなら、ビジネスシーンでのストーリーは、ロジックだけではできない感情や共感を持ってもらい、行動を起こさせるものだからです。

ロジカルな経営者はロジックだけでは組織は動かず、顧客に支持されないことを知っています。そして、ロジックによる論理的で客観的なデータに基づきながらも、直観や感情に訴えるストーリーを持つプレゼンや提案から経営判断をします。経営するためには、ストーリーとロジックの双方が必要ということですね。

ストーリーはその経営者向けであったり、その顧客向けであったり、個別に考えなければなりません。もちろん、ストーリーとロジックの比率はストーリー10対0ロジックのような極端なものではなく、相手によって比率はかわります。文系の人はストーリーを重視するようにも感じますが、経営判断をする経営者はストーリーを大切にします。なぜなら、ロジックに加えてストーリーがなければ、人は行動を起こさないからです。

では、ストーリーとロジックはどのように使っていけばいいのでしょう?ストーリーとロジックの使い方を解説いたします。

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ストーリーとロジックの使い方

ストーリーとロジックの使い方はビジネスシーンによって様々です。ストーリーとロジックで、重視すること、利用シーン、期待できる効果を一覧にしてみました。

ポイント ストーリーロジック  
重視すること感情 共感客観的な情報 論理的な思考
利用シーンプレゼン・提案 経営判断問題分析、説明理由 意思決定
期待できる効果行動を起こす 一体感 説得力 合意形成 

このように、ロジックとストーリーの組み合わせは非常に大事なポイントです。次のような組み合わせで顧客にプレゼン・提案をしてみてはどうでしょうか?

  • ロジックで根拠を明確にし、ストーリーで経営者に共感を呼ぶ
  • ロジックで顧客課題を理解・説明し、ストーリーで解決策を提案し、経営者の感情に響く

ロジックとストーリーを効果的に組み合わせることで、より説得力のある意思決定、提案、プレゼンテーションが可能になります。

「このプレゼンと提案は、ロジックもしっかりしているし、何よりも感情にも訴えかけてくるストーリーがある。客観的にも直観的にも、本提案を採用したい」と経営者が考え、経営判断して採用してくれるケースは必ずあります。

ストーリーとロジックを持っていれば、社内の経営会議の起案やプロジェクトの進め方に使用できます。当然、経営者も経営するためにストーリーとロジックを使っています。経営者がチームメンバーを鼓舞する経営理念やパーパスをストーリーで語り、ロジックに基づいた経営戦略で社員に行動を促しているのです。

まとめ

「ロジックの意味とは?ビジネスではストーリーも必要な理由」と題して、ご紹介してまいりました。ロジックの意味を簡単にわかりやすく解説しました。ロジカルな人とロジックが響かない人の違いもご理解いただけたと思います。

ロジックの反対にはストーリーが存在しており、ストーリーとロジックの使い方がビジネスでは重要であることをお話してきました。理系や文系、営業や技術者に関係なく、ストーリーとロジックの存在をアタマにおいて行動してみてはいかがでしょうか?

私がチームメンバーに対し週に1度、1年間をかけて、ロジックとストーリーの重要性を指導してきた理由は「このシーンはロジックが必要だ」「このシーンではストーリーも求められる」と、自分自身で判断できるようになるためです。チームメンバーの口から「ここはロジック」「これはストーリー」と言葉が自然と出てくるようになったのは嬉しかったですし、成果が出た瞬間でした。

自分の意見や主張を裏付けるためには、具体的な根拠と心の響くシナリオを持っておくとよいと思います。「‘ロジックだけ’や ‘ストーリー’だけでは、企業と人は動かないことを理解し、ロジックとストーリーを組み合わせてビジネスをする」、ぜひ、みなさん実践してみてください。

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