インバウンドマーケティング

Google Search Console(サーチコンソール)の使い方とは?インバウンドマーケティングで使いこなすための見方

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Google Search Console(サーチコンソール)はインバウンドマーケティングと相性が良く、抜群の成果を発揮します。インバウンドマーケティングで定めたターゲットキーワードに対し、サーチコンソールで流入キーワードを把握し検証していけるのです。新規リード獲得が増えるインバウンドマーケティングを実践するためには、サーチコンソールのどこを見て、どのように使いこなせばいいのでしょう。サーチコンソールの使い方についてわかりやすく解説いたします。

Google Search Console(サーチコンソール)をインバウンドマーケティングで使いこなす まずはインデックス(INDEX)登録から


Google Search Console(以下、サーチコンソール)はユーザーがどのように検索してウェブサイトに訪れたのかを知るツールとして、非常に有効です。Googleアナリティクス(以下、GA)はユーザーがどれぐらいの量でウェブサイトに訪れたのかを知るツールですので、言わば、サーチコンソールは「検索」、GAは「量」を計測するために利用するツールと言えます。

そしてサーチコンソールは「自社のウェブサイトに訪れる前」を見ていきますが、GAは「自社のウェブサイトに訪れた後」を中心に見ていきます。「自社のウェブサイトに訪れる前」を見ていくことはインバウンドマーケティング実践に直結し、新規リードを増やすことにつながっていくのです。インバウンドマーケティングは「Googleの検索上位に表示され、ユーザーから自社の製品・サービスを見つけてもらう」手法です。ブログを通じ、新規ユーザーにウェブサイトに訪れてもらい、資料ダウンロードから新規リードが獲得できます。詳しくは下記のインバウンドマーケティング記事に記載されているので、ぜひ読んでみてください。

インバウンドマーケティングを実行するためにより比重を高くして、活用するべきサーチコンソールですが、どのように使いこなしていけばいいのでしょうか?まずインバウンドマーケティングではキーワードを設計し、ブログをたくさん投入していきます。ブログはキーワード別にページを増やしていくことがひとつの目的です。その理由はインデックス(INDEX)登録が多いページは、「専門性と更新性が高い良いページ」とGoogleが良い判断してくれるからです。ホームページや製品・サービスページの静的ページ(特長/機能/導入事例/など)はそんなに毎週増えていくことはありませんから、ブログでインデックス登録を増やしいくのです。

Googleがちゃんと認識してくれたかどうかは「図1:カバレッジの有効(緑のグラフ)」で確認することができます。ターゲットキーワード設計がされているブログを投入すれば、この有効ページが増えていきます。「インデックスが張られる」とも言いますが流入キーワードが増えていきますし、Googleからも高評価されますので、ブログを投入した数日後には確認をしましょう。

もしインデックスが張られていなければ、Googleに申請することができます。そうすれば再インデックスされますので、また後日確認しましょう。インバウンドマーケティングを実践するためにまず見るべきサーチコンソールの最初機能はカバレッジのインデックス(INDEX)登録です。

検索クエリの見方と、ターゲットキーワードと流入キーワードとは?

インバウンドマーケティングのために投入したブログのインデックス登録が増えてくると、ブログ記事ページごとに順位がついてきます。順位だけでなく、ユーザーが検索した流入キーワードからどれぐらい表示され、どれぐらいクリックされたのかを見ていかなければなりません。
「図2:検索パフォーマンス」で確認していきます。合計クリック数、合計表示回数にはデフォルトとチェックがついていますので、平均掲載順位、平均CTR(平均クリック数)にチェックをつけ、デフォルトの日付:過去3ケ月で見ていきましょう。日付指定期間は自由に設定できますが、過去3ケ月や過去6ケ月と長いスパンで見ていくことをおすすめします。

「検索パフォーマンス」の機能の見方では、インバウンドマーケティング向けにまず「合計表示回数の多い順に並べ替えて、1 ページあたりの行数を100行」ぐらいにして、上位クエリからクリック数を見ていきます。会社名や製品・サービス名は認知しているユーザーが検索しますので、上位クエリのクリック数が多く、CTRの%も高くて当たり前です。インバウンドマーケティングでは認知されていない新規ユーザーのオーガニックサーチ率を上げ、セッション数を増やしきます。つまりダイレクトで訪れる会社名や製品・サービス名‘以外’の、検索クエリを中心に見ていくことが基本です。

掲載順位の高い上位クエリはクリック数が多いでしょう。これはブログが検索上位を取れているので良い傾向ですので、ブログをリライト(追記)したりして、引き続き順位をキープしていきましょう。ここで「検索パフォーマンス」の機能でインバウンドマーケティングのために活用する方法を説明します。その方法は「掲載順位が高くないのにクリック数が多い検索クエリ」をチェックしていくことです。ターゲットキーワードは自社で決めた「狙うべきキーワード」ですが、ユーザーはそれと同じキーワードで検索するとは限りません。ユーザーが検索しているキーワードが流入キーワードであり、検索クエリとして上位クエリから並んでいるのです。

「掲載順位が高くないのにクリック数が多い検索クエリ」は簡単に説明すると「順位が低いのでそんなにクリックされるはずがない。しかし、なぜかたくさん押されている‘旬な’流入キーワード?」かもしれないということです。であれば「クエリから→ページのタブ」にいき、このブログページを特定します。そしてブログ記事のターゲットキーワードと流入キーワードが合っていなければ、キーワードを合わせて、リライト(追記)して記事を強化するべきです。そうすれば掲載順位が上がり、更にクリック数が増えます。インバウンドマーケティングが設計されていることで、新規リードが獲得できるかもしれません。

サーチコンソールの「検索パフォーマンス」機能は、Googleが認定した自社ページへの流入キーワードのトレンドを把握することができます。「ユーザーがどのように検索しているか」を把握し、旬なトレンドを把握し、ブログ記事を書き換えたり、新規投入しましょう。そうすればインデックス登録が増え、検索上位に表示され、クリック数やCTR率が向上するため、新規リード獲得につながる可能性が高まります。

サーチコンソールの検索パフォーマンス順位とその見方

サーチコンソールの検索パフォーマンス順位とその見方はたくさんの種類があります。しかしインバウンドマーケティングを実行するための見方は先述した通りですので、ぜひ実践してみてください。エクスポート出力もできますので、エクセルで並び変えて分析してみましょう。

「図3:検索パフォーマンスのグラフ」にあるようにサーチコンソールのグラフ見方の大原則は「合計表示回数と合計クリック数が右肩上がりで伸びているか?」に注視すべきです。日付指定期間のデフォルト過去3ケ月でOKです。このグラフが右肩上がりなら、投入したブログが検索したユーザーに表示されていて、よく見られている、読んでもらっているということです。このカタチが理想的です。下がっているようであれば、この逆ですので改善が必要です。

平均掲載順位のグラフは右肩上がりでなくても大丈夫です。その理由は新規ブログの更新性を高めるために毎週投入していれば、最初の記事の順位は低いところからスタートするため、平均掲載順位を押し下げるからです。平均掲載順位は上がった方がいいですが、新規ブログを毎週投入していくインバウンドマーケティングでは、グラフを見すぎるとミスリードになる可能性がありますので注意しましょう。

検索パフォーマンスの検索順位は過去3ケ月を見ていってもいいですし、日付指定期間で直近1ケ月も見れますので柔軟に見ていきましょう。しかしサーチコンソールはあくまで平均掲載順位を表示していますし、検索クエリ別のすべての検索ページはわかりません。サーチコンソールの平均掲載順位で確認することと合わせ、実際にGoogleで検索してみて、自社のブログページが何位にいるのか見ていきましょう。理由は最新の順位が確認できることと、他社はどんな会社や製品・サービスが上位表示されているか把握できるからです。ひとつひとつ手間はかかりますが、主要ターゲットキーワードは手動でGoogle検索して、確認していくことも実践していきましょう。

まとめ

サーチコンソールとGAを利用する目的は「新規リードを増やすため」におくと、BtoBでは活用しやすいと思います。それぞれのメリットデメリットは下記の通りです。

【サーチコンソールのメリット】

  • ユーザーがどのように検索してウェブサイトに訪れたのかを把握できるため、流入キーワードが把握できる
  • Googleから検索順位をつけるために、認識されているページ数(INDEX)を把握できる
  • Googleの検索結果から、ページ別の表示回数、クリック数、順位がわかるため、ページ別にコンテンツを強化していける

【Googleアナリティクス(GA)のメリット】

  • ユーザーがどれぐらいの量でウェブサイトに訪れたのかを把握できるため、セッション数やページビュー数(PV数)のアクセスボリュームがわかる
  • ユーザーがパソコンやモバイル、タブレットのどの端末から、どの時間帯にアクセスが多いのか、把握できる
  • 自社ページに流入しているオーガニックサーチ数(自然検索数)やダイレクト数、ソーシャルメディア数(SNS数)などの経路が把握できる

利用する目的を「新規リードを増やすため」と明確にして、サーチコンソールとGAを利用するとメリットは大きいと言えます。GAはユーザーの「量」は把握できますが、ユーザーを個別に把握する「コンタクト数」は把握できません。コンタクト数やユーザー個別の行動を把握するためには、マーケティングオートメーション(MA)が必要ですのでご注意ください。

インバウンドマーケティングを実践するために、まず欠かせないことは「ブログで検索上位を多く取る」ことです。そのためにはインデックス登録を増やし、モバイルファースト(UX重視)に対応し、オーガニックサーチ数(自然検索数)のセッション数を増やしていきましょう。

すぐに「離脱率」を意識する人がいます。離脱率は低い方がよいですが、インバウンドマーケティングでは「離脱率が高くても、そのブログ記事で新規リードが取れているか」をまず重視します。GAの各ブログ記事ではそのようなポイントを重視しながら見ていきましょう。

インバウンドマーケティングから新規リード獲得を増やしていくために、営業・マーケティングチームでサーチコンソールとGAをぜひ活用していきましょう!無料のマーケティングツールです。

※図1・2・3の画像は2021年10月8日のSearch Consoleからの引用となります。

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