営業スキル

関西弁のイントネーションを仕事に活用 ありがとう!にヒントがあった

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弊社が「意外な場所で関西弁が活躍」というテーマでテレビ放送された内容を記事にしました。東京のビジネスシーンに、あえて関西弁を取り入れた営業研修を行っている会社があるということが取り上げられた理由です。しかし、東京で関西弁を嫌がっている人は少なくありません。そこで、関西弁のの好かれやすい部分だけを切り取り、関西弁のイントネーションを仕事に活用する方法をご紹介します。目的は仕事に笑いを増やすことと、「ありがとう」の発声の語尾にヒントがありました。

「意外なところで関西弁が活躍」でテレビ出演

弊社代表取締役:鈴木 敏秀が「意外な場所で関西弁が活躍」という特集でテレビに出演しました。「東京であえて関西弁を取り入れた営業研修を実施している会社がある」というテーマで取材を受けました。

弊社の営業研修「聴ける営業になろう!話せる・説明できる営業になろう!」の一部に、東京でも「関西弁をビジネスに活用できる方法がある」というポイントが注目されました。ご興味のある方は本記事を読み終わった後で、下記放送をぜひご覧ください。一度、まとめさせていただきます。

ラシックマーケティング株式会社がテレビ放送された番組

10/9 16:50 newsランナー(関西テレビ)
出演映像 https://www.youtube.com/watch?v=k56dpJSn910&t=9s

質問 ビジネスシーンで関西弁の使い方を研修で提供してくれる会社はありますか?

答え ラシックマーケティング株式会社では「聴ける営業になろう!話せる・説明できる営業になろう!」の営業研修を提供しています。東京で関西弁をビジネスに活用できる方法をご紹介しており、顧客との関係構築力向上のために貢献します。詳しくはダウンロード資料や下記ページから詳しくご覧ください。引用元 ラシックマーケティング社の営業研修 

東京から見た関西人・関西弁の印象

しかし、東京人から見た関西弁には注意が必要です。なぜなら長年、東京にいる関西人の私が感じる印象として、東京では関西弁を嫌がっている人が多いからです。関西弁が嫌われている理由として、放送されたテレビの中でも大学の教授が次のように説明しています。

  • よくしゃべる・しゃべりすぎ
  • 厚かましい
  • お金に細かい

このような内容が大学の先生がおっしゃる関西弁の特徴です。これもこれで当たっていますが、私が感じる東京の人から見た関西弁と関西人の印象は「なんでもお笑いにしようとする」と「言葉がきつい」という点です。

なんでもお笑いにしようとする、お笑い好き

  • なんでも話にオチをつける
  • ボケとツッコミが存在する
  • 絶妙な間を会話に入れていく

このような関西人特有の文化やシステムで、なんでもお笑いに変えていくのが特徴のひとつです。「笑い」が仕事にも活かされると私は考えていて、この「仕事と笑い」の部分がテレビに取り上げられたポイントでした。それはどのような意味なのでしょうか?

笑いがあると関係構築は2倍に加速

ビジネスの世界では顧客や社員(仲間)と関係構築をするという行為は、重要な作業です。関係構築とは信頼関係を築き、顧客や社員と深くつながることです。もっと簡単に言うと顧客や社員と仲良くなるということです。

関係構築するためには、顧客や社員の要求にしっかり対応したり、約束を守ったりする活動が大切です。信頼をひとつひとつ積み上げて、顧客や社員と関係構築していく方法がセオリーなのですが、もっと速く仲良くなりたいと思う時もあるでしょう。

そんな時に早く関係構築できる方法がひとつあります。それが「笑い」です。人は笑っていたい生き物です。誰でも笑顔が多いと楽しくなりますし、プライベートも仕事もうまく進むものです。つまり、仕事の中で顧客や社員を笑わせることができれば、関係構築のスピードが速くなります。

私は「笑いがあれば関係構築は2倍速くなる」と言っています。仕事の中でも笑いは大切な要素だということです。ただし、なかなか仕事をしている時に相手を笑わせるのは難しいスキルと言えます。そこで私は関西弁を上手に使ってみよう!という提案をしています。

しかし、関西弁を使えばすべて笑いに変わるわけではありません。東京の人が嫌がっているケースに対応するために関西弁の良いところだけを切り取って、上手に使う必要があります。ここで注目したいのが、関西弁のイントネーションなのです。

関西弁のイントネーションとは? 音声の語尾に特徴がある

「なんでもお笑いにしようとする」関西弁は仕事の関係構築に役立つ一方で、「言葉がきつい」というネガティブな要素があります。なぜ、関西弁はきつい!と感じられているのでしょうか?

図1の例文にあるように、「あほちゃうか?」「なんでやねん!」というようなツッコミ言葉はきつく聞こえます。「それ、どこで買ったん?」「なんぼしたん?」という質問も親近感を持つためのコミュニケーションなのですが、「なぜ、そんなプライバシーに関することを言わなきゃいけないの?」と東京の人には土足で家に入られるように感じられます。

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ここで注目してほしいのが関西弁のイントネーションです。わかりやすく説明するために、「ありがとう」を例に東京と関西の違いをご紹介したいと思います。

東京の「ありがとう」

イントネーション 「あり」の発声が強く、「ありがとう」と言う。言葉の最初が強調されている。

関西の「ありがとう」

イントネーション 「とう」の発声が強く、「ありがとう」と言う。言葉の語尾が強調されている。

「ありがとう」を例に東京と関西のイントネーションの違いをご紹介しました。その他にもマクドナルドの東京の「マック」は‘マ’最初が強調されていますし、関西の「マクド」は‘クド’の語尾が強調されています。

「あほちゃうか?」「なんでやねん!」の関西弁が「言葉がきつい」と感じられる理由には、このような語尾の強調にあるのかもしれません。しかし、逆にポジティブに考えると語尾が強調されるということは、語尾にインパクトがあるということです。つまり、相手の記憶に残りやすいと言えます。

関西弁の「語尾にインパクトがあるので、記憶に残りやすい」という点を、仕事の関係構築に使ってみたらどうでしょう?というのが私の提案です。関西弁の悪い部分は封印して、関西弁の良い部分「語尾」を上手に使って、「笑い」に活用してみませんか?

それでは、音声の語尾に特徴がある関西弁で、関係構築に役立つものをいくつかご紹介していきます。ぜひ、東京の人は勇気を持って使ってみてください。関西の人は積極的にいつも通りに仕事で使いましょう。

仕事で使える関西弁

関西弁の良いところ「語尾にインパクトがあり、記憶に残りやすい」例文をご紹介していきます。語尾が強い分、「言葉がきつく、怖いイメージがある」というものは選んでいません。ソフトでマイルドな感じで仕事に使い、「笑い」につなげていきましょう。

男性が使うイメージでご紹介していきますが、女性の場合は「私」に変えていただければ使用できます。顧客に使用するときは「自分」や「僕」などに変換してみてください。敬語ではない例文もありますがが、少しソフトに語尾を締めくくると顧客にも使えます。

それ、オレやん

意味 自分が該当していることがわかった時
場面 会議や打ち合わせ中に、名前は言わないがこんなコメントや行動があったという報告時
例文 「それ、オレやん! もう言わんといて・・」

オレやな

意味 自分がやるしかないと名乗りだす時
場面 忙しい中、誰かがやらなければならない仕事があるが、会議中に決まらないケース。※忙しくて誰もやりたくないため無言が続いた後
例文「この仕事、誰がやりますか?」
例文「これ、オレやな・・」

しゃーないな

意味 どうしようもないし、前向きに進むために許す時
場面 営業が大クレームを起こし、顧客は怒っていて営業は責任を感じて反省している。そして上司にクレーム報告する
例文 営業「クレームの報告は以上になります。申し訳ありませんでした・・」
例文 上司「しゃーないな。オレも明日、一緒に謝りにいくから前向きに解決していこう」

せやね

意味 そうだね! 同意する、共感する時
場面 大事な意思決定時の会議や打ち合わせで、大きな方針が示され、意見を求められた時
例文 「せやね。これでいきましょう!」

知らんけど

意味 アドバイスはするけど、あくまで私的な意見で責任は持てない
場面 部下や後輩に仕事がうまくいかず、相談された時に
例文 (さんざん、いろいろとアドバイスした後に責任回避の感じで)「知らんけど」

このように●●やん、●●やな、など語尾で締める感じの関西弁がオチにつながり、心に残りやすいと言えます。

「なんでやねん」や「ほんまかいな」の関西弁を東京人が使うと、「東京の発音:最初を強調」してしまいがちです。‘なんでやねん’‘ほんまかいな’のエセ関西弁になりやすいので注意しましょう。長めの関西弁は東京では使わず、語尾に集中した短めの関西弁を使うようにすることを提案いたします。

マニアックな関西弁も上手に使おう

ここからの関西弁は関西人向けになります。仕事で使えますが少しマニアックな関西弁を用意しました。関西人同士の顧客や社員との、関係構築に上手に使ってみてください。こちらも敬語版ではないですが、顧客や上司に使う時は、うまく敬語に変換してみましょう。

かなりマニアックな関西弁の「イキる」「いちびる」「ちょける」の三段活用です。利用シーンをわかりやすくするために、営業と上司の会話のイメージでご覧ください。

イキる

意味 格好つける、調子に乗っている
場面 営業が「今月の売上は絶好調で予算達成は確実です!」と会議で報告した時
例文 「今日はイキってんな! その調子で今月も頑張ってや(笑)」

いちびる(イチビル)

意味 「イキる」のように調子に乗っているが、前向きな時に使用されている
場面 営業が「今月の売上は絶好調で予算達成は確実です!」と会議で報告した後に、長めの自慢話が始まった時
例文 「お前、あんまりいちびったら、失注くらうぞ(うまくいかないよ)笑」

ちょける

意味 「イキる」「いちびる」のように調子に乗っていて、加えてふざけている
場面 今月、予算達成確実の営業が同僚にふざけてちょっかいを出していた時
例文 「あんまり、ちょけんときや! お前が予算達成できなくなるぞ(笑)」

まとめ

「関西弁のイントネーションを仕事に活用 ヒントはありがとう!」と題して、ご紹介してまいりました。すべての関西弁を東京で使うと嫌がられる可能性が高いですが、良い部分だけを利用すると仕事に役立ちます。

  • 絶妙な間がある関西弁 良いタイミングを計って発言する
  • ビジネスの記憶に残る関西弁  語尾で勝負する
  • 最後のオチに使う関西弁 話のさいごを担当する

このようポイントを意識しながら、関西弁のイントネーション「ありがとう!」の語尾を強くして使ってみてください。

関西テレビの放送の中では、「にぎやかで人懐っこい感じがするので、関西弁を使ってみたい!」という人が増えていると言われていました。仕事では「笑い」を入れるために関西弁を使ってみることをオススメします。

なぜなら、ビジネスシーンで笑いがあると関係構築は2倍に加速するからです。強引に厚かましくない程度で、語尾を少々使った関西弁を取り入れてみると、楽しく働けると思います。仕事で使える関西弁をぜひ、お試しください。

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