営業スキル

情報収集のうまい人から学ぶ 営業は方法・行動・聞き上手

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情報収集のうまい人はどのような方法で集めているのでしょう?情報収集には種類と目的、様々な方法やツールがあるようです。そして、情報収集のうまい人のマインドを分析してみると、考え方や行動にヒントがありました。情報収集のうまい人から、情報収集のコツを学んでみましょう!ビジネスでは情報収集の範囲が広いため、本記事では営業の情報収集のポイントに絞ってご説明していきます。

情報収集とは?

情報収集とは、様々な手段を用いてビジネスに必要な情報を集めることです。情報収集をすれば製品・サービス企画・開発に役立てたり、新規企業開拓につながったりできるため、メリットやインパクトは大きいでしょう。営業の情報収集にポイントに絞ってみれば、必要な情報とは主に次のようなものが挙げられます。

営業に必要な情報

  • 顧客・見込み顧客の企業情報
  • お客様(人)の情報
  • 業界・業種の動向、義務化や制度の内容
  • 製品・サービスのトレンド
  • 社内規定やルール、社員の情報
  • マーケティング・営業のスキル・手法
  • ニュースや社会情勢、一般常識 など

営業にはこのような情報が求められます。そして、これらは定性情報と定量情報に分けられるので、適切な情報を収集し、確認していきましょう。では情報収集がうまい人、つまり情報収集がうまい営業がどのように考え、どのように動いているのかを整理し、学んでいきましょう。

種類と目的を整理しよう

ここからは情報収集がうまい人を‘情報収集がうまい営業’と表記し、考え方ややり方をご紹介していきましょう。情報収集がうまい営業は2つの種類に分け、それぞれの情報収集の種類に目的を設定しています。

「なぜ情報を集めたいのか」という目的は情報収集には必ず存在し、その情報を活用します。しかし、情報収集がうまい営業は、目的の前にまず2つの種類に分けることを重視しています。2つの種類とは何でしょうか?それは自分からは情報収集になるべく動かない「受動型」と、自分から積極的に情報収集のために動く「能動型」の方法に分けているのです。

「受動型」 受動的に情報収集をする

    • 目的は社会情勢や業界情報など、世の中全般の情報収集をしておきたいから
    • 自分で決めた方法を用いて、時間は割かずに情報収集をする

    「能動型」 能動的に情報収集をする

    • 目的は新規企業攻略、マーケティング・営業手法、人脈構成など、結果を出すための情報収集をしておきたいから
    • 様々な方法を用いて、時間を割いて情報収集をする

    情報収集がうまい営業はこのように「受動型」と「能動型」の2種類の方法に分けてから、目的を設定していました。その理由はシンプルです。それは情報収集には時間がかかるからです。

    情報は欲しいものですが、情報収集ばかりしていたら、時間はいくらあっても足りません。営業に重要なことは、受注・売上計上するための見込み先を探し、提案することです。営業活動に一番時間を割きたいけれども、情報も欲しいと思っています。つまり、必要な情報を効率的に集めるために、目的に応じて「受動型」と「能動型」の情報収集の種類を使い分けているのです。

    情報収集がうまい営業は「受動型」と「能動型」の種類に分けて、どのような方法やツールを使って情報を集めているのでしょうか。

    情報収集のコツ 方法やツールを紹介

    情報収集がうまい営業は「受動型」と「能動型」の種類に分けて、目的に応じて情報を集めます。具体的にはどのような方法やツールを使っているのでしょうか。「受動型」と「能動型」の2つにスッキリと分けられない方法やツールもありますが、できるだけ情報収集のコツをわかりやすくご紹介していきます。

    受動型 情報収集の方法・ツール

    受動型の情報収集の目的は社会情勢や業界情報など、世の中全般の情報収集をしておきたいからです。そして、自分で決めた方法やツールを用いて、時間は割かずに効率よく情報収集します。

    新聞

    新聞は自分の趣味嗜好だけの情報ではなく、社会・政治・経済・地方・世界情勢など幅広く情報を集めることができます。最近では紙媒体だけではなく、スマホやタブレットでも読めるようになっています。「朝の移動中に15分で読む」とルーティンを決めて読むと、受動的に効率よく情報収集できます。ニュースアプリを活用するのも便利です。

    テレビ

    テレビも社会・政治・経済・地方・世界情勢だけでなく、エンタメやスポーツなど幅広く情報を集めることができます。特にマーケティングや営業にはテレビCMを見ることで、業界のトレンドが知れて、製品企画や新しいアイデアに役立ちます。在宅勤務やリモートワーク時にテレビをつけておき、必要な情報だけに耳を傾けながら仕事をすると、受動的に効率よく情報収集できます。録画した番組を倍速で見るのもタイパ(タイムパフォーマンス)が良いのでオススメです。

    SNS(ソ-シャルメディア)

    ツイッター(Twitter)、インスタグラム(Instagram)、フェイスブック(Facebook)、ティックトック(TikTok)のSNSアプリは消費者の流行やニーズを把握したり、顧客や知り合いの行動を知ったりすることができます。SNSは、やりすぎるとはまってしまい時間を取られます。フォローする相手を決めて通知・プッシュで見たり、移動中のスキマ時間に効率よく閲覧したりしましょう。

    倍速YouTube(ユーチューブ)

    YouTubeはビジネスのやり方や製品情報を、動画でわかりやすく理解できます。YouTubeもやりすぎるとどんどん視聴してしまい、時間を取られます。移動中に見たり、倍速で見たりするとタイパ(タイムパフォーマンス)が良いのでオススメします。

    能動型 情報収集の方法・ツール

    能動型の情報収集の目的は、新規企業攻略、マーケティング・営業手法、人脈構成など、結果を出すための情報収集をしておきたいからです。そして、様々な方法やツールを用いて、時間を割いて、しっかりと情報収集をします。結果につなげるための大事な情報収集に、非効率だとしても時間を使うのです。

    インターネット Google(グーグル)で調べる

    インターネットは誰でも使え、幅広い情報を得ることできる方法です。そしてGoogle(グーグル)は世界最大の検索エンジンを持つツールであり、Googleでキーワードを入力して検索すれば、基本的な情報はすべて把握できるといっても過言ではありません。この記事を読んでいる方もGoogleで検索して、「情報収集」について調べているかもしれません。本記事は「情報収集」のキーワードで設計されたものであり、この手法をインバウンドマーケティングと呼びます。詳しくは本サイトのインバウンドマーケティング記事をご覧ください。

    ChatGPT(チャットGPT)

    ChatGPTは、質問をすれば人が書いたような文章や、人間と同じような自然な会話ができる生成AIです。Googleで検索する基本的な情報よりも、ChatGPTは応用的な情報を得たい時に有効です。情報収集だけでなく、アウトプット作成にも効果的です。営業であればメール文、報告書、導入事例、プレゼン資料、セミナー企画などに役立てられます。プロンプトという質問や命令文の出し方が重要であり、プロンプトによってChatGPTの回答は大きく変わります。

    本・書籍

    本・書籍は特定の業界や分野、スキルや手法などの専門性の高い情報収集したい時に有効な方法です。本・書籍を読むのは時間がかかりますが、得たい情報に対し理解が深まり、専門性が高まります。速読法を取得して、1ケ月に何十冊も読む人もいます。

    行政・シンクタンク・民間調査会社・Webメディアのレポート

    官公庁・省庁・自治体などの行政が公開している統計情報はほとんどが無料ですし、市場調査や消費者の動向を知りたいときには有効な方法です。シンクタンクは特定の業界や製品の市場調査レポートを有償で発行しています。マーケティングや営業が新製品を企画する時には、競合他社や市場シェアの情報を把握する必要があるため、費用がかかっても情報を集めるケースがあります。民間調査会社やWebメディアからの有料や無料のレポートも提供されています。

    業界団体

    業界団体は、業界を活性化し発展させるための団体であり、国や業界が支援して運営されているケースが多いです。みなさんのビジネスによって、IT業界、製造業、流通・サービス業界、建設業、食品・日雑業界など様々な業界の団体が設立されています。会社が有料で業界団体に加盟し、営業は業界団体の分科会などで活動し、人脈を築き、情報を集めます。業界団体のイベントや懇親会から情報収集する作業は、情報収集のうまい営業の特徴と言えます。

    懇親会営業のやり方とは?

    行動する、聞き上手である

    情報収集の方法やツールとは少し違いますが、情報収集のうまい営業のコツとしてお聞きください。情報収集のうまい営業は積極的に行動し、聞き上手です。

    このように情報収集がうまい営業は「受動型」と「能動型」の種類に分け、目的に応じて、様々な方法やツールを使って情報を集めているのです。

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    情報収集のうまい人のマインドと行動

    情報収集がうまい営業は、積極的に行動し、聞き上手であると前述しました。方法論やツール活用も大事なのですが、実はこの「行動する、聞き上手である」はすべての情報収集のベースなってくると言えます。

    営業の活動とは、組織や個人の意思に従う動きのことです。例えば、営業チームで決められた訪問件数や電話件数を達成するのが「活動」です。

    営業の行動とは、意思よりも体が自然と先に動くことです。例えば、社外で●●業界に販売した経験のある人を見つけて、話を聞きに行くのは「行動」です。

    行動する人のマインドは「知りたい・学びたい・成長したい」という考え方が強いです。情報収集をするのは様々な目的のために実行しますが、基本的な姿勢は「自分が成長できることは、なんでも知っておきたい」というマインドなのです。だから、行動をおこします。

    行動をすれば、自分自身で狙った人から目的の情報を収集できますし、狙っていない人から、とても有力な口コミ情報を獲得できるケースもあります。行動量と情報収集量は、比例すると言ってもいいかもしれません。

    そして、情報収集のうまい人は行動して収集するだけではありません。ものすごく聞き上手なのです。聞く、聴く、傾聴という言い方があります。聞くとは、自然に耳に入ってくることでで、聴くとは、積極的に耳を傾けること、傾聴とは、徹底して聞くことです。

    情報収集のうまい人は行動して、聴くチャンスをたくさんつかみ、傾聴力で徹底的に情報収集をします。ChatGPTのプロンプトではないですが、聞き上手の人は質問がうまいです。質問の内容やタイミングがうまいので、相手をどんどん話させることができます。

    情報収集のうまい人が「行動する、聞き上手である」に加えて、もうひとつ大事にしているマインドがあります。それは「カタチになったら、それは本当に知りたい情報ではない」という考え方です。

    インターネットや新聞・雑誌、SNSに掲載された情報は、すでにカタチになったものです。これらは基本的な情報としては有効であり、基本学習には便利です。しかし、情報収集のうまい人が本当に知りたい情報は、有益な人から聞かなければならないと思っているのです。

    情報収集のうまい人は方法論やツールを活用しながら、このようなマインドと行動力・傾聴力を持っていたのです。‘行動して、聴いて、情報を集める’ということですね。

    まとめ

    「情報収集のうまい人から学ぶ 営業は方法・行動・聞き上手」と題して、ご紹介してまいりました。情報収集がうまい人は「受動型」と「能動型」の種類に分け、目的に応じて、様々な方法やツールを使って効率的に情報を集めていることがわかりました。

    情報収集のコツは方法論やツールも大事ですが、情報収集のうまい人のマインド・行動・聞き上手である点も忘れてはなりません。そして、行動してたくさんの情報量を収集するだけでなく、質を上げるために情報を選び、取捨選択することも重要です。

    基本的な情報収集は方法論やツールをうまく活用し、応用的な情報収集はしっかりと時間をかけて、行動して社内や社外の人から集めてみましょう。「カタチになったらそれは本当に知りたい情報ではない」このマインドも忘れないでおきましょう。

    そして、自分自身が成長するためのスキルや手法を取得するために、「知りたい!学びたい!」の姿勢で行動していけば、きっと幸せになれると思います。

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